hiraten/ 7月 23, 2018/ 資格三冠を超えて/ 0 comments

久しぶりに上級者向けの記事です。

ここでは、当ブログで掲げる「資格三冠」を達成した英語上級者の方にも役立つであろう書籍を紹介していきます。資格三冠達成後は、別の英語資格を目指したり、これまで受験した試験で高得点を目指さない限り、インプットに使う書籍のほとんどが洋書になるでしょう。(自分のレベルの合う和書が見当たらなくなる。)しかし、そんなハイレベルな皆様にとってさえ、十分有益となりうる和書も、決して数は多くありませんが、存在します。

これらは資格を取得するに当たり差し迫ってやるべき教材ではございません。資格三冠達成後に私が読んでみて、英語力のさらなる向上の観点から、ぜひ一読することをお勧めしたい書籍達です。もちろん資格三冠取得を目指して学習されている方にも絶大な効果が期待されます。

良書を見つけ次第、随時追加・更新していきます。

 

国内最高難度の単語帳か?


先日ふと書店に立ち寄った際、なんとなく手に取った単語帳を見て少し驚きました。

以前国連英検特A級1次試験対策で植田先生の”Vocaburary 1000 [Advanced Level]” (17000語彙レベル)の単語帳をお勧めしており、難易度は国内単語帳最高峰と記載しました。

こちらで紹介:

https://eigoblog1019.com/2018/01/10/59-%e5%9b%bd%e9%80%a3%e8%8b%b1%e6%a4%9c%e7%89%b9a1%e6%ac%a1-14%e3%80%80%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/

 

しかし、この「TOEFLテスト 上級英単語2500 (東進ブックス)」を見てみると、上記の17000語彙として学習した単語が、かなりの確率で出現しています。

単語の選定、大学受験程度の単語は除き、そこからTOEFL頻出順に「標準」と「上級」に分け二冊出版しているうちの、「上級」編の方です。

国連英検特A級対策用としては、この単語帳で出てくるendotherm(内温動物)とかdeciduous(落葉性の)とかのTOEFL単語はあまり重要ではないので、効率良く特A単語を学習できる植田先生の17000語彙を引き続きお勧めしますが、三冠を取り終えた方で、取りこぼし英単語を探している方はこれが良いでしょう。

東進が出版しているだけあって、まず誤植はなく、美しい単語リストとなっております。また、録音CD付きで耳からの学習もできるので非常におすすめです。しかしTOEFLはTOEICに比べて本当に幅広い英語学習者を測定できるテストであることを実感。TOEIC990満点達成者であっても、多くの知らない単語に遭遇できるかもしれない一冊です。

 

英語の発音矯正は後にも先にもこれ一冊(中・上級者向け)


私は英会話や英語学校に通学した経験がなく、ネイティブの講師に発音を習ったことがありません。以前は録音して聞く自分の英語に気持ち悪さを感じていた私ですが、実際のスピーキングテストで発音、イントネーション、ストレス等発話において良い評価がもらえる様になったり、英語ネイティブとのコミュニケーションで聞き返されることがほぼ皆無になったのは、この本のおかげです。

私は英語の発音練習には、後にも先にもこれしかやったことがありません。超が付くほど和製だった私の英語は、この一冊をやり込むことによって聞くに堪えるレベルまで矯正されました。(まだまだネイティブには肩を並べることはできないとは思っていますが。)洋書のため約7000円と値段は高めですが、英語学校に行って学ぶよりは確実に安い。そして、自宅で人の目を気にせず思う存分練習できるこの教材は、やはり英語人生に大きな影響を与えてくれます。(shyな方にはここが重要)特にこれまで発音練習をしてこなかった純ジャパの方にとっては打ってつけの教材です。

ただ難点として、洋書なので説明が全て英語で書かれていること。記事のタイトルを「中・上級者向け」としたのは、わたしが実際にやってみた感想として、英検1級レベルの読解力とスピードがなければ、気持ちよく発音トレーニングを進めることができない可能性があるためです。また最初はnasalとかguttural soundとか聞き慣れない音声関連の単語が説明に登場するのでその都度調べることから始めるのですが、中・上級者の方であれば、そもそも知らない単語が少ないので、そういった単語さえ覚えてしまえば問題なく効率的にトレーニングできるというわけです。

習得期間については、私の場合は英検1級取得後に挑戦し、1周目を2か月かけて終わらせ、2周目を1ヶ月で終わらせ、その後この教材で学習したこと全てを駆使する音読を続け(TIMEの記事等)、また発音のポイント忘れたら教材に戻りという感じで、音読生活を一年くらい送っていると、おおよそ意識せずとも教材のポイントを押さえた英語の発話になっていました。

「英語を英語らしく読もうとする」という行為は思いの他、相当なエネルギーを使います。自分の中で確立しきれていない状態でがんばって発話しようとすると場合、気づかないうちに、英文の構成や使用する単語に割ける意識や注意が低減します。そうなると言うまでもなく、自分が話したいことを端的に述べられなかったり、ぎこちなさが出たりします。上記の英語エネルギー(注意力、思考力等)が全部で100%あるとして、英語を話す際にそれをどのように配分するかの話ですが、逆にこれからすぐにスピーキングテストがあるという方は、変に発音を気にし過ぎず、内容重視の方が高い得点が得られるかもしれません。(正しくない発音で(例えば何でもかんでも巻き舌でR発音を意識して)発話される日本人英語はネイティブにとっては余計聞き取りづらいそうです。)試しに、発音に全く注意を払わず、何か一つのトピックを自分でディベートしてみると、とてもスムーズに、且つ普段より良い内容の英語を話せる事に気づくでしょう。

(面接本番ではできるだけ を、最終的には≒ 0%を実現したいところです。)

少し脱線しましたが、要は長い年月を費やしてでもこの教材の内容をしつこく実践し自分のものにすることで、きれいな発音になるだけでなく、より内容の濃い英語を話せるようになるのは、英語ライフにおいてとても大きなメリットだということです。考え方の問題ですが、この発音特訓に一年や二年かけたとしても、今後、英語をよりきれいに話せ、総合的な英語発信力を向上させることができるのであれば、それは短い期間と認識すべき。

またTOEIC SpeakingやTOEFLのSpeaking分野で高得点を目指す方は、ぜひ一度腰を据えてやってみることをお勧めします。一見回り道に見えますが、最後には必ずこの教材のコスパに驚くはずです。

 

ネイティブの感覚を上手に説明した文法書


話題の本なので、もうすでにご存知という方も多いでしょうが。

ここで書かれる文法の内容は、中学・高校英語レベルなので、英語上級者の方からすれば常識中の常識でしょう。しかし、「それらを全てネイティブの感覚で説明できるか?」となると、かなり難しいはずです。(純ジャパの方を想定。)これまで頑張って取得してきた英語試験の設問は、第二外国語としてのルール(従来学校の授業で習ってきた英文法)を熟知していれば正解できます。しかしそれだけでは、その文法が持つ微妙なニュアンスを捉えて文章を読んだり、発信することができないため、やはり実践力に乏しい英語に留まってしまいます。

私が初めてこの本を読んだ時は、半分弱しかネイティブの感覚を理解していませんでした。昔から「前置詞は感覚だ」なんてことが言われていたので、そこだけはしっかり押さえていましたが、他のセクションのセンスはほぼ欠落。ただ、実際にこれを2周、3周やってみるとこの感覚が体に染み込み、自分の英語の精度がぐんと向上した感じがします。特にインプットの情報や著者の気持ち(まさにハート)をより繊細に捉えられる様になりました。皆様レベルであれば、1、2週間もあればマスターできるでしょう。

「感覚」を言葉で説明するのは母語であっても至難の業。とにかく、ここまで「感覚」を説明できる著者の英語力のみならず日本語力にも脱帽の一冊。

 

 


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