hiraten/ 11月 17, 2017/ 3. 英検1級(2次)

トピックに対する英語のストックがない


今回から、1つ目の問題点「トピックに対して自分の英語のストックがない」ことの対策について書きます。これをさらに大別すると原因は2つ「英語のアイデア」「発信できる英単語力」ということになります。

 

【英語のアイデア】


まずは「英語のアイデア」についてです。

前回で記載した様に、スピーチの際に与えられるトピックの範囲が広いため、そもそもトピックに対して英語で考えたことがないというのが根本的な原因です。たとえ日本語で考えたことがあっても、英語のプロセスを踏んでいなければ、即座に自分の意見として使用することが困難です。

これに対しては、問題数をこなす以外手はないでしょう。とにかくいろいろなトピックについて話すことで、英語で自分の意見を持てるようになります。

海外での学校生活が長ければ、その教育課程で、例えばディベートの授業で様々な話題に対して英語で考え、英語のアイデアを蓄積することは可能でしょう。しかし、留学に行ったことがなかったり、また短期の留学者であれば、現実問題としてなかなか十分な英語のアイデアをストックするというのは難しい。

泥臭い方法ですが、とにかく過去問等を数多くやってみることをお勧めします。最初は、準備時間や解答時間を気にせずに、自分のYesもしくはNoの回答を十分サポートできたと感じるまで話す。もちろん独り言になります。が、そこは純ジャパ学習者ならだれもが通る道ですので躊躇う必要はありません。最初は違和感や抵抗感があるかもしれませんが、しばらくすると一人で英語で考え、つぶやくというのが当たり前になります。

またここで気づいて欲しいことは、「英語で難しいトピックに対して、自分の答えをサポートするという作業は皆様にとって初めてではない」ということです。このスピーチの問題は、1次試験の英作文をただ口頭でやるというだけなのです。

とは言っても、書くのと話すのでは、使う回路も筋肉も違いますからすぐにというわけにはいきません。ただ英語でのアイデアという点に関しては、少しばかりストックがあるはずです。1次試験から時間が空いてしまって、忘れたという方は、もう一度自分が書いていたエッセイを見てみてください。当時3つのキーワードに基づいて書いた英文のアイデアは思いのほか、このスピーチテストで重宝します。

 

テンプレートでスピーチ効率UP


スピーチも英作文と同じで、テンプレートを用いることで効率よくしゃべることができます。

これはテンプレートの部分の英文を話しているときは、頭を使わなくても英文が口から出てくるので、その間に自分の意見や理由等を考える時間を作り出すことができるためです。以下は私が多用していた4パラグラフのスピーチテンプレートです。

[Introduction] I agree / disagree / believe that ~

[Body1] The first reason is that ~

[Body2] The second reason is that ~

[Conclusion] In conclusion, I agree / disagree / believe that ~

英作文のとき学んだ5パラグラフエッセイと構成がほとんど同じなので、比較的簡単に使いこなせるようになるかと思います。また私の場合、わざと考える時間を増やしたり、呼吸を整えるため、スピーチ用テンプレートを英作文に比べて長くしています。例えば、わざとイントロでI have a couple of reasons for thisを付け加えたり、ボディではFirstlyではなくThe first reason is that~の様にです。

また注意点として、イントロで後に言う理由の数が定まっていないときは、I have “three reasons” whyの様な理由の数を述べてしまう様なことは避けましょう。“A couple of”と濁しておく方が、たとえ理由が三つを予定していたが二つで終わってしまった場合でも、試験官が「あれ、一個理由を言わなかったな」とならないからです。確実に二個は理由があると自信があれば、I have two reasons for this.等としても問題ないでしょう。

さてとりあえずここまでが面接前の絶対に必要な知識ということになります。急遽一次試験に合格してしまい二次面接までの時間がない方は、この先の勉強法は読み飛ばして頂き、後のブログに私が保管しているスピーチ問題の過去問をすべて掲載しますので、これまでの情報を参考にがんがん挑戦してみて、英語のストックをどんどん増やしてください。

 

【発信できる英単語力】


上記で「英語のアイデア」については終わりましたが、「トピックに対して自分の英語のストックがない」を構成する要因はもう一つありました。

ここから二つ目の原因である「発信できる英単語力」について書いていきます。

この段階にたどり着いている皆様はすでに一次試験を突破された方々だと思いますので、「単語力」においては非常に高いレベルにいるかと思います。もしかしたらネイティブでも知らないような単語を理解できる方もいるかもしれません。

ただ、こと英単語のアウトプットとして実用できるかとなるとどうでしょうか?

おそらく理解できる15000語のうち半分くらいでしょう。またアウトプットをスピーキングに限定するとさらにその半分の3000〜4000語といったところではないでしょうか。これでは当然、自分の言いたい現象や事例などを英語で説明することは不可能です。

例えば実際に私が試験で経験したのがオーガンドナー(臓器提供)の話で、「死後の臓器提供を義務化することは、最終的に貧困層の人々を搾取することにつながる」ということ言いたいとき、”exploit”という単語を自由に使いこなせなければ、「搾取」ということをなかなか他の言葉で言い表せません。

そこでこのような便利で重要だが、なかなか口から出て来づらい単語は、この本から学べます。

ここに書いてある単語を全て発信できる様になれば、二次試験トップ合格も夢ではないとさえ思います。数々の英語教材や書籍を読んできましたが、私が出会った英語の本の中でダントツに役に立ったのがこれです。

(関連記事 「役に立った英語本ランキング」)

https://eigoblog1019.com/2018/02/06/%e7%95%aa%e5%a4%96%e7%b7%a8-%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e4%ba%ba%e7%94%9f%e3%82%92%e5%a4%89%e3%81%88%e3%82%8b%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%81%ae%e4%b8%80%e5%86%8a%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0/

またこの本にはたくさんの問題が掲載されていますので、時間がある方や、回答のアイデアなども合わせて学びたい方は、過去問の前にこちらを一冊読破してから挑むというのも効率的かもしれません。

最後に一つだけ補足。単語が思いつかなければ、文章を長くして表現を変えることで説明しても、意味が通じれば十分認められるということです。良い単語をいくらストックしても、常に完璧な単語で話すのは実際不可能です。(母国語の日本語であってもたぶん無理。)適切な単語が出ない→ヲワタではなく、何とかして伝えようとするモチベーションを持ち続けることの重要性を改めて強調しておきます。

 

余力のある方は


上記の参考書だけでは全然足りない、という方のために1冊追加で紹介しておきます。

恒例のシリーズですが、一次試験のエッセイの時と同じように、スピーチ問題が計35問+質疑応答問題がそれぞれに2問ずつ用意されていて、それに対するスピーチ例が掲載されております。

内容はネイティブの答えとなっているので、スピーチとしては非常にレベルの高いものとなっていますが、盗める表現が多数収録されていますので非常に参考になります。

植田先生の参考書だけでもかなりのアイデアや重要表現が収録されてありますが、さらに上を目指す方にお勧めです。

また一次試験の時に使用した同シリーズの二冊はそのままスピーチ用問題としても使えますので、まずはそちらを存分に活用した後で挑戦すると良いでしょう。