hirateNN/ 8月 29, 2018/ 番外編「早期英語教育」/ 0 comments

英検準2級最初の問題集として「英検準2級をわかりやすく」を、とりあえず一周しました。今回は英検準2級で求められる能力を、小学生低学年(息子の例なので小一)の目線で分野毎にまとめていこうと思います。

 

文法問題について


文法については、「わかりやすく」で登場したものを一通り教えたのですが、まだまだ理解が浅いところがたくさんあります。その中でも特に、「小学校低学年にとっては難し過ぎるコンセプト」と感じた文法をまとめてみました。もしどうしてもお子さんが理解できなさそうであれば、なんとなく和訳のニュアンスだけ理解させて、ゆっくり様子見でも良いと思います。また思い切ってその文法を一旦保留にして、その分新しい単語を覚えたり、英作文を鍛えたりとする方が良いかもしれません。(ただし、教えるのを諦めたものは、英検準1級や1級を目指すには基礎中の基礎なので、理解できる年齢になったらしっかりフォローアップしてあげましょう。)

それでは文法の難易度をランキング形式で紹介します。

第1位 分詞構文

まずルールが多すぎます。主語が同じ場合、違う場合、接続詞をあえてつける場合(例: when playing soccer)、主節と従属節で時制が違う場合等、パターンが多岐にわたります。正直なところ、分子構文については私も少し諦めムードです。もはや「主語が無くて動詞にingがついていたら分子構文で、訳は(理由)(結果)(時)の3つのどれか」と覚えさせるに留めようかなとさえ思っています。予想される最大の逆効果として、これまで学習した進行形や動名詞とごちゃまぜになることが挙げられます。分子構文をやる前にはこれまでの文法を完璧にマスターしておくことが前提条件となるのも注意点です。

しかし一旦分子構文を英作文なりスピーチで使えるようになると、以下の効果が期待できます。

✔ 主節と従属節で主語を重複する必要がないのでとても便利(省エネ)

分子構文を使えるようになったらとにかく英語のアウトプットが楽になります。気持ちよく長い英文を話すことができる上に、英語は後から情報を付けたし修飾しながら文構築をする言語なので、このテクニックを習得しておくととても流暢さが増します。また英検1級の面接を含む今後のスピーキングテスト全てにおいて十分活用できます。

✔ 重複がない分英語が一気に洗練される

英文が洗練され、英作文が日本人英語から脱却の第一歩となります。この重要性については、植田一三先生のこちらの本でも言及されています。

(過去記事)

http://eigoblog1019.com/2018/02/06/%e7%95%aa%e5%a4%96%e7%b7%a8-%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e4%ba%ba%e7%94%9f%e3%82%92%e5%a4%89%e3%81%88%e3%82%8b%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%81%ae%e4%b8%80%e5%86%8a%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0/

 

第2位 仮定法

やはり「大過去」の理解に苦しむようです。「空手の型」を教え込むが如く、「形」で覚えさせていますが、完璧な理解には程遠いです。(例:主節でwould have 過去分詞なら、従属節はhad + 過去分詞。主節がwould 動詞の原型なら、従属節は過去形。という感じ。)半年後でもこの原理を完璧に理解できるかどうか分からないので、とりあえず「形」で簡単な文法問題が解ける様になり、「仮定法は実際には起こっていない事」というニュアンスで意味が取れれば、現段階としては良しとしています。

 

第3位 助動詞の過去形

助動詞を使って過去の内容を伝えたいときは、「助動詞 + have + 過去分詞」。「have + 過去分詞は現在完了形なのになんで過去になるの?」なんて言われたら説明できる自信がないですが、形としては他に比べるとシンプル。上位2つは無理でも、準2級を受験するのであれば、このあたりくらいまでは理解しておきたいところ。

上記の様に「子供には難しすぎるのでは」と書きつつも、仮定法や分子構文まで到達すればおおよそ英文法がおおよそ終わったことになります。我が家の方針としては、これからさらに上位級を目指すために洋書の多読を取り入れるつもりなのですが、文法が大体わかった上で実践したいので、もう少し息子の文法理解度を上げるためにがんばるつもりです。英検準2級の文法をマスターさせるためには、「同じ文法問題を何度も解くこと」、そして「解答の際になぜそれが正解なのかを説明できること」の2ステップが大切です。「問題集の量をこなすのではなく、インプットしたものを暗記させること」を念頭におくと良いでしょう。

 

単語について


PASS単の単語だけをとりあえず一周しました(熟語は手つかず)。これまで3級や4級でやった様に、「問題集で出会ったものは100%習得し、単語帳で覚えらそうなものを重点的に拾う」方法を取っています。この点でも文法と同様に、「問題集を覚えるまで繰り返しやりこむ」精神 (= マスターもせずにすぐに新しい問題集に手を出さない事)はとても大切になります。PASS単を見てみると、文法問題程難しいものは多くないですが、中にはtechnologyやglobal warmingという単語が出てきます。日本語で説明してわかれば覚えるとより良いですが、分からなければ飛ばしましょう。英検準2級には、この手の小学一年生にとっての難単語が一定数含まれていますので、分かるものだけしっかりやることとしましょう。

単語は毎日少しずつでもやり続けると良いでしょう。またやったところを小テストしてみるのも効果的です。ちなみに我が家では新しい単語を、一日20~30個くらいやりますが、次の日になると結構忘れているので、前日の分+本日覚えた分を小テストしています。またアドバイスとして、登場する単語は、横文字にできるものは英語のまま覚えさせると覚えが早いです。(上の例で行くと、technologyは「技術」と教えるのではなく、「テクノロジー」と教える。)

 

長文について


まだ「わかりやすく」の問題集で一度解いただけですが、気のせいでしょうか、難易度は英検3級からそこまで上がっていないような気がしています。文章の量が多くなっていたり、文章の流れに沿う穴埋め問題が新たに登場していますが、英語の難易度的には予想以上に高くないように思われます。もちろん文章の内容が大学生活の話だったりするので、そういう意味ではレベルアップが要求されますが、英検3級と準2級の差は、英検4級と3級の差程大きくない。とは言ってもまだ6割も取れていなかったので、対策についてはこれから検討します。ここでがんばって7割くらい取れるようになりたいところです。

 

リスニングについて


出てくる単語の数も増え、内容は確かに高度になっていますが、個人的には、以前やっていたチャレンジイングリッシュのレベル8のリスニングの方がはるかに難易度が高いように思われます。内容が難しいものは当然できないと思うので、そういう類の問題は飛ばして、できる問題を重点的にやりましょう。学習方法はこれまで同様、日々のシャドーイングトレーニングが重要となります。

(過去記事)

http://eigoblog1019.com/2018/04/05/%e5%b9%bc%e5%85%90%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e6%95%99%e8%82%b2-32-%e3%82%84%e3%81%a3%e3%81%b1%e3%82%8a%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%8b%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%af%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%ad/

 

英作文について


なかなか本格的な英作文になってまいりました。問題集にあるような回答をサラっと書けるようになったら、英語学習者としては大したものです。ただ、ここではそれなりにロジカルに作文しなければ良い採点がもらえません。これこそが小学低学年の子が英検準2級における最大の鬼門なのです。しかも英検3級に引き続き配点がでかい。

「ロジカルに」は一長一短で身に着くものではありません。いくら親が教え込んでも、最終的にはその子がどのように頭の中で考えるかですので、少しの向上はあったとしても、教えきることは困難でしょう。これに対しては、とにかくたくさん英文を書くこと。親が採点の時に「こういう理由の方が良いんじゃない?」と助言すること。因果を意識させること。くらいでしょうか。一旦論理的な回答を覚えても、問題が変わればまた幼稚な回答になりますが、できるだけこのプロセスを多くやることで徐々にではありますが子どもの中でロジカルシンキングの感覚が磨かれていくと信じましょう。注意点としては、「無理なものは無理」なので、子供に無理強いすることだけは避けなければなりません。(「なんで分からないんだ」とヒステリックになることだけは止めて、子供らしい回答を微笑ましく気長に見守ってあげましょう。)

 

まとめ


このように問題集をざっと見ただけでも、小学生低学年にはなかなかハードな内容だということがわかりました。ただ全体的にやってやれないことはないかと。一発合格でなく、何度も受験するうちに、子供自身が成長し、難しい文法のコンセプトを理解できるようになったり、英語を通したロジカルシンキング力が身についたりすれば、意外とあっさり合格できるでしょう。ここから先は親子共に気長にやっていくことが大切な様です。

 


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